紛争の内容
甲社は、埼玉県北部で、運送会社を営んでいました。
トラックは20台でそれなりの規模でしたが、元請けからの値引き要請や、燃料費と人件費の高騰などの理由で資金繰りが悪化し、社会保険料等を滞納してしまい、売掛金の差押えもされてしまいました。
手元資金もなく、打開策がなくなってしまったということで、社長が破産を決意しました。
また、社長は銀行借り入れの連帯保証人でしたので、同時に破産しました。

交渉・調停・訴訟等の経過
まずは会社現地に行き状況を把握しました。
営業中の破産でしたので混乱はありましたが、無事に従業員には理解を得て整理に着手できました。
売掛金の回収、トラックの保全、事務所明け渡し等を経て、さいたま地方裁判所熊谷支部に法人破産および個人破産の申立をしました。
管財人と現地で協議し、調査にも対応し、最終的に問題なく、簡易配当の上、事件は終了しました。
社長は、自由財産として99万円までの財産を手元に残して破産ができました。

本事例の結末
簡易配当の上、異事廃止。(破産は無事終了)

本事例に学ぶこと
法人破産の場合は事前に整理して申立てることが重要です。
個人破産の場合は99万円の財産を残せます。

弁護士 申 景秀