依頼内容
従前の勤務先から独立してマッサージ店を始めたが当初予想していた売上げを達成できない状態が続いており、このままでは赤字幅が拡大する一方であるため店を畳むことを考えているというご相談でした。
法人の立上げから1年程度という状況でしたが、月の収支がマイナスの状態が続いていたため、破産手続申立て代理人として受任しました。
負債状況
1500万円弱
資産状況
店舗備品については処分費を要する状態、その他の資産なし
方針・事件処理の結果
店舗の明渡しはぼぼ完了しつつある状態でしたので、それと並行して債権者に受任通知を発送し、債権額の確認を行いました。
負債の大半は運転資金の借入れ及びレジシステムに係る未払金ということであり、店舗の明渡しが済めば早期に対応すべき問題はおおよそ片付くという状況でしたので、店舗の明渡しが済んだ後は破産手続申立てのための資料収集に注力しました。
法人の破産事件ということで破産管財人が就きましたが、破産手続申立てまでに対応すべき部分は済ませていたため、口座の解約程度の管財業務で事件終了となりました。
本事例に学ぶこと
独立して事業を開始する際にはどの程度の売上げがあれば事業として回していけるという想定をすることになろうかと思います。
しかし、いざ事業を開始するとその想定と実際の動きがずれてくるということは往々にしてあります。
仮にマイナス方向で実際の動きが推移する場合、どこまで事業を継続するかというシビアな判断を迫られることになりますが、破産手続をお考えの場合には限界の数歩手前で立ち止まって破産手続のための資金計画等を検討する必要がありますので、その点は注意が必要です。
弁護士 吉田 竜二







