結論から申し上げますと、適正な対価を支払していただくことにより、事業の承継をしていただくことは可能です。 ただし、対価の適正については判断が難しいところがあります。 例えば、事業を一体として引継する場合は、事業の価値を公 […]
Q13.会社が破産する場合、未払いの経費・仮払金の返還はどうなりますか。
未払いの経費は、従業員に対する債務(従業員の会社に対する債権)になりますが、給与や賞与などの労働債権とは異なりますので、一般債権として配当されることになります。 他方、仮払金は、会社が従業員に対して先に支払った費用ですか […]
Q13.会社が破産する場合、どのように債権者に連絡を入れるのですか。
弁護士が破産申立てを受任した場合、弁護士は債権者に対し、①破産申立てを受任したこと、②今後会社その他の関係者に対する直接請求をしないようにと要請すること等を通知します。 ただし、早期に破産申立をし、裁判所で破産手続開始決 […]
Q12.当社は、破産手続を弁護士に依頼し、弁護士が各債権者に受任通知を送りました。その後、債権者の1つであるA銀行の当社名義の預金口座に売掛金が入金され、A銀行からの借入金と相殺処理をされてしまいました。 相殺されてもやむを得ないのでしょうか。
A銀行が受任通知を受領した後に、破産者の預金口座に振り込まれた売掛金を相殺処理してしまうと、A銀行はたまたま入金された売掛金によって他の債権者に先んじて債権回収を図ることができてしまいます。これでは、破産手続における公平 […]
Q12.会社が破産する場合、会社名義のクレジットカードはどうすればいいですか。
クレジットカードに関する契約をそのままにし、カードを保持していると、たとえそれまでの未払いがなくとも年会費が発生してしまいます。 従って、これについても早急に解約し、カードについてはカード会社に返却します。
Q12.会社が破産する場合、本社の敷地内にある自動販売機や販売機内の売上金はどうなりますか。
自動販売機自体は、通常はリースですので、業者に自動販売機を返還する必要が出てきます。自動販売機の設置自体がどのような契約になっているかについては、契約内容を確認する必要があります。 販売機内の売上金については、自販機の中 […]
Q12.会社が破産する場合、未払いの賞与はどうなりますか。
賞与の支給が定められている場合、破産手続開始前3ヶ月間の間に賞与の支給日が到来し、支給日に在籍していた従業員に対する賞与が未払となっているは、財団債権として最優先で支払われます。 また、賞与の支給日が破産手続き開始決定日 […]
Q12.会社が破産する場合、会社宛の郵便物はどのようになりますか。
裁判所は,破産管財人の職務の執行のため必要があると認めるときは,郵便事業者などに対し,破産者宛ての郵便物などを破産管財人に配達するよう嘱託することができると定めています(「郵便転送嘱託」といいます)。 このような嘱託がな […]
Q11.当社は、債務超過の状態であることから、融資を受けて何とか資金繰りをつけようと、担保設定していない唯一の財産である売掛金債権に債権譲渡担保の設定をして、新規に融資を受けました。しかし、結局、再建することができず、融資から3カ月後には、破産に至りました。 唯一の財産とも言える売掛金に債権譲渡担保を設定したことは、何か問題にされるでしょうか。既に負っていた借入金に対する追加担保として債権譲渡担保設定契約をした場合にはどうでしょうか。
債務超過の状態で、破産手続の3カ月前に、売掛金債権に債権譲渡担保の設定をしている点が、担保設定を受けて優先的回収を受けられる債権者と他の債権者との間で不公平と評価しうることから、偏頗行為に該当すると判断され、否認権(破産 […]
Q11.会社が破産する場合、会社名義の携帯電話はどうなりますか。引き続き使用することは出来ますか。
会社名義の携帯電話で破産手続開始時に解約していないものは、直ちに解約すべきです。会社の名前で契約している携帯電話を引き続き役員や従業員が使用したいということであれば、契約者の変更をする必要があります。 この場合で、滞納し […]